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「疲れているはずなのに、布団に入ると急に不安なことばかり考えてしまう」——そんな経験はありませんか。実は睡眠不足と不安には、脳科学的にも深いつながりがあります。
眠れないと不安になりやすくなる、その仕組み
睡眠研究者マシュー・ウォーカーらの研究では、睡眠不足の状態にある脳は、感情に反応する扁桃体の働きが過剰になることが示されています。
睡眠不足の状態では、感情に反応する脳の扁桃体の活動が、十分な睡眠をとった状態と比べて約60%も過剰に反応することが示された。これは、感情をコントロールする前頭前野と扁桃体との連携がうまく働かなくなるためと考えられている。
つまり、眠れない夜に不安が強く感じられるのは気のせいではなく、「疲れた脳が感情にブレーキをかけにくくなっている」という状態そのものが原因になっている場合があります。
眠れない夜、自分を責めなくて大丈夫
「眠れない自分はダメだ」と考えるほど、脳はさらに緊張状態になりやすくなります。眠れないこと自体は、あなたの意志の弱さではなく、脳の一時的な状態にすぎません。
今夜からできる、寝る前の小さな習慣
- 1
寝る30分前はスマホやPCの画面を控える
画面の光と情報刺激は、脳を覚醒させやすくします。
- 2
今日あったことを一言だけ書き出す
頭の中に残ったままの出来事を外に出すことで、脳が『もう覚えておかなくていい』と判断しやすくなります。
- 3
『眠らなきゃ』ではなく『体を休めよう』と考える
眠ること自体を目標にせず、横になって休むこと自体に価値があると捉え直します。
言葉にして書き出す効果については、「モヤモヤの言語化」の記事でも詳しく紹介しています。
睡眠は「支え」の土台になる
睡眠は、他のどんなセルフケアよりも土台になる存在です。趣味や人間関係といった支えがあっても、睡眠不足が続くとそれらを楽しむ余力そのものが失われてしまいます。心が急に不安定になる原因の記事でも、睡眠は見落とされがちな要因の一つとして紹介しています。
ココロバランスでは、睡眠を一つの「支え」としてカテゴリに登録し、日々の記録と一緒に振り返ることができます。眠れた日と眠れなかった日で、気持ちの波にどんな違いがあるかを見返すきっかけになります。
よくある質問
眠れないこと自体がストレスになってしまいます。expand_more
「眠らなければ」と焦るほど、脳が緊張状態になり逆効果になることがあります。眠れない夜は『体を横にして休めているだけでも意味がある』と考え、無理に眠ろうとしないことも一つの対処法です。
寝る前にスマホを見るのは本当によくないですか?expand_more
画面の光や情報の刺激が脳を覚醒させやすいため、就寝直前は避けるのが望ましいとされています。ただし完全に禁止するとかえってストレスになる場合もあるため、『寝る30分前まで』など緩やかなルールから始めるのがおすすめです。
眠れない日が続く場合はどうすればいいですか?expand_more
一時的な寝つきの悪さは誰にでもありますが、不眠が長期間続く、日中の生活に支障が出ている場合は、セルフケアだけに頼らず医療機関に相談することをおすすめします。
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ココロバランス編集部
心理学・行動科学の公開研究や書籍を参照しながら、日常で実践しやすいセルフケアの知恵をまとめています。強い不調が続く場合は、自己判断だけに頼らず医療機関や専門家にご相談ください。