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「今度こそ続けよう」と決めたのに、気づけば三日坊主——多くの人が経験するこの挫折は、実は意志の弱さのせいではなく、習慣化の仕組みを誤解していることが原因かもしれません。
「21日で習慣になる」は俗説だった
自己啓発の世界でよく聞く「21日で習慣になる」という説には、明確な科学的根拠がありません。ロンドン大学(UCL)の研究チームが行った実験では、もっと異なる実態が明らかになっています。
96人の参加者が、日常の決まったタイミングで行う行動(食事・飲み物・運動など)を12週間続けた実験では、その行動が「意識しなくても自然にできる」状態(自動化)に達するまでの日数は平均66日だった。ただし個人差が非常に大きく、実際には18日から254日までの幅があった。
つまり、習慣化にかかる時間は行動の種類や人によって大きく異なり、「21日」どころか2ヶ月以上かかることも珍しくありません。「続かない自分はダメだ」と思う必要はまったくないのです。
1〜2回抜けても、習慣化への影響はわずか
同じ研究では、1〜2回行動を忘れてしまっても、最終的な自動化への影響はほとんどないことも示されています。大切なのは完璧に毎日続けることではなく、抜けた後にまた戻ってこられるかどうかです。
挫折しにくい「小さく始める」コツ
- 1
行動を「1分以内でできる」レベルまで小さくする
「毎日30分運動する」ではなく「靴を履いて玄関に立つ」くらいまで小さくすると、続けるハードルが大きく下がります。
- 2
既にある習慣に紐づける
「歯磨きの後に」「起きたらすぐに」のように、既存の習慣とセットにすると忘れにくくなります。
- 3
抜けた日があっても、次の1回で再開する
『また今日からやろう』を、自分を責めずにすぐ実行できるようにしておきます。
あらかじめ小さな行動を決めておくことの効果は、「決断疲れ」の記事や「ご自愛リスト」の記事でも紹介している「あらかじめ決めておく」考え方と同じ発想です。
記録は、習慣化の一番のハードルを下げる
ココロバランスの「カテゴリをタップするだけ」という設計は、まさにこの「行動を小さくする」考え方にもとづいています。長く続けることを目指すなら、まずは1タップという小さな行動から始めてみてください。
よくある質問
本当に21日で習慣になるという話は間違いなのですか?expand_more
『21日』という数字に明確な科学的根拠はなく、広く知られている俗説とされています。実際の研究では平均66日、しかも行動の種類によって18日から254日までと大きな幅があることが示されています。
毎日続けられず、途切れてしまいました。もう失敗ですか?expand_more
失敗ではありません。研究でも、1〜2回抜けたくらいでは習慣化の効果はほとんど損なわれないことが示されています。大切なのは『再開できるかどうか』であり、完璧に毎日続けることではありません。
どんな行動から始めるのが習慣化しやすいですか?expand_more
既にある習慣(歯磨き、起床後など)に紐づけられる、1分以内でできる小さな行動から始めるのがおすすめです。行動が小さいほど、続けるためのハードルが下がります。
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ココロバランス編集部
心理学・行動科学の公開研究や書籍を参照しながら、日常で実践しやすいセルフケアの知恵をまとめています。強い不調が続く場合は、自己判断だけに頼らず医療機関や専門家にご相談ください。